ブラックジャックは、カジノゲームの中でも特に人気のゲームです。
「名前は聞いたことがある」、「昔ちょっとやったことあるけど詳しいルールは知らない」、という方も多いのではないでしょうか?
ブラックジャックはカジノゲームの中でも還元率の高いゲームなので、本場のカジノやオンラインカジノでプレイする前にぜひルールを覚えておきましょう!
今回は夫婦でカジノディーラーをしている私たちが、どこよりも詳しくブラックジャックのルールを解説します!
ブラックジャックとは

ディーラーとプレイヤーが1対1で勝負し、配られるトランプの合計点数をより21に近づけられた方が勝ちとなるゲーム。
ただし、21を超えてしまった時点で負けです。
よくディーラーとの心理戦や駆け引きのあるゲーム、と解説されているサイトがありますが、実際はディーラーとの心理戦など一切ありません。
ディーラーはブラックジャックのルールに応じて機械的にカードを引いているだけです。
使用するトランプはジョーカーを抜いた52枚のカード。
基本的には、この52枚1セットを6デッキ使用します。(ゲームによっては1デッキしか使わない場合や、8デッキ使う場合もあります)
ブラックジャックの流れと基本ルール

ブラックジャックのゲームの流れと基本ルールを解説します。
- STEP1チップを賭けるテーブルに座り、ボックスと呼ばれる丸い円にチップを賭けます
- STEP2トランプが2枚配られるプレイヤーから先にアクション。
ここで追加でカードを引くか、引かずに今の点数で勝負するかを決めます
- STEP3ディーラーがカードを引くディーラーはカードの合計点数17以上になるまでカードを引きます
- STEP4配当ディーラーに勝っていれば配当がもらえます。負ければ没収
- STEP5新しくチップを賭ける配当が終われば、新しくチップを賭けることができます
チップを賭ける

この丸い円がボックスです。ボックスにチップを賭けましょう。

カジノゲームでは、各テーブルごとに最低賭け金額(ミニマムベット)と最高賭け金額(マックスベット)が決まっています。
自分が座るテーブルの金額を確認しましょう。
ブラックジャック初心者は、なるべく最低賭け金額の低いテーブルを選んで座るのがおすすめです。
トランプが2枚配られる

ディーラーとプレイヤー、両方にトランプが2枚配られます。
ただし、プレイヤーは2枚とも表向き、ディーラーは1枚が表向き、もう1枚が裏向きとなります。
(※カジノによっては、ディーラーのカードは1枚しか配られないところも)
2枚配られたカードの合計点数を見て、追加でカードを引くか、引かずに勝負するかを選べます。

カードは21を超えるまで何枚引いてもOK。
ハウスルール(そのカジノが設けている独自ルール)によっては、21を超えずに引いた枚数に応じて特別配当がもらえることもあります。
21を超えてしまった場合、その時点でプレイヤーの負けが確定。
ディーラーがカードを引く

全てのプレイヤーのアクションが終われば、最後にディーラーのアクションになります。
ディーラーの裏向いているカードがオープン。
ディーラーは合計点数17以上になるまで強制的にトランプを引くというルールがあるので、2枚の合計が16以下であればカードを引き続けます。
ディーラーの引いたカード合計が17〜21の間でストップ。
ストップすれば、残っているプレイヤーと点数の勝負をします。
配当

ディーラーのカードが17〜21の点数だった場合、プレイヤーはディーラーの点数に応じて勝ち負けが決まります。
ディーラーが21を超えた場合、残っているプレイヤーは何点であれ勝ち。
ただし、プレイヤーが先に21を超えてしまっている場合、ディーラーが21を超えたとしても配当はもらえません。
通常勝利 | 等倍配当 |
---|---|
ブラックジャック勝利 | 1.5倍 |
新しくチップを賭ける

前のゲームの配当が終わり、出ているトランプが片付けられたら、次の賭け金を賭けることができます。
正確にはディーラーの「New bet please.」の合図でチップを賭けましょう。
勝敗の決まり方
ディーラーとプレイヤーが1対1で勝負し、21を超えずに、より21に近い方が勝ちです。
勝ち

ディーラーは17以上になるまでカードを引くので、プレイヤーと勝負する数字は17〜21の間。
例えば、ディーラー「17」でプレイヤー「18」ならプレイヤーの勝ち。
もしディーラーが21を越えれば、残っているプレイヤーは全員勝利となります。
ディーラーに勝てば等倍の配当。
引き分け

ディーラーとプレイヤーが17以上21以下で、同じ数字同士なら引き分けとなります。
ブラックジャック同士も引き分け。
引き分けは「プッシュ」という言い方もします。
配当も没収もないので、チップの動きはありません。
負け

自分がカードを引き、21を超えてしまった時点で負け。
17〜21の間の数字で勝負して、ディーラーより21に遠い数字ならプレイヤーの負けです。
ブラックジャックの配当

最初に配られる2枚のカード合計点数が21になった場合、「ブラックジャック」という役になります。
ブラックジャックになる条件は、A+10,J,Q,Kの4種類の絵札が配られた時。
この場合、配当は1.5倍になります。(1ドル賭けで2.5ドルになる)
ブラックジャックのカードの数え方
ブラックジャックでは、普通のトランプと違って独特のカードの数え方があります。
まずはこれを覚えましょう!
A(エース)

トランプのAは「1」か「11」、どちらか好きな方を選んで計算できます。
2〜9

トランプの2〜9はすべて数字通りに読みます。マークの優劣はありません。
10、J、Q、K(テンカード)

10、J、Q、Kの4種類はすべて「10」で計算。
「テンカード」という呼ばれ方もします。
ブラックジャックの用語
ブラックジャックで使われる用語を詳しく解説します。
用語が通じなくても使えるハンドアクション(動作)もありますので、覚えておきましょう!
ベット(Bet)

チップを賭けること。
ディーラーに「New bet please.」と言われたら「新しくチップを賭けてください」という意味です。
例「ブラックジャックテーブルのボックスにチップをベットする」
ヒット(Hit)

自分の順番が回ってきた時に、追加でカードを引くこと。
テーブルを指でトントンと叩くと「ヒット」という意味になります。
ステイもしくはスタンド(Stay or Stand)

追加でカードを引かない、この合計点数で勝負するという意思表示のこと。
「ステイ」という言い方をするところもあれば「スタンド」という言い方をするところもあります。
手のひらを下に向けて、空中で左右に振ると「スタンド」の意味になります。
ダブルダウン(Double down)

追加でチップを倍賭けすること。
ただし、ダブルダウンを使う場合は3点条件があります。
- カードが2枚配られている最初の状態でしか使えない
- 今賭けている元の金額と同額しか賭けられない
- 追加で1枚しかカードが引けない
ハウスルール(そのカジノのルール)によりますが、基本的にダブルダウンができるのは、配られたカードの合計点数が11点以下の場合。
ダブルダウンは、自分のカードが2枚の時点で合計点数9〜11点であり、なおかつディーラーのアップカードより数字が高い時によく使われます。(例えば自分が9点でディーラーが8点の時、など)
ブラックジャックでは10〜Kまでの4種類を10点として計算するので、約3分の1が10点。
次に引くカードが10点である確率が高いので、自分のカードが9〜11点の時に倍賭けすると大きく勝てるチャンス、となるわけです。
もちろん、必ず10点が来るとは限りませんし、10点を引いたとしてもディーラーに負けることもあります。
その場合は大きく負けるということは覚えておきましょう。
あくまでもダブルダウンができるという選択肢があるだけで、必ずしもやる必要はありません。
今賭けてるチップと同額をチップの後ろ(または横)に置くと、「ダブルダウン」の意味になります。
スプリット(Split)

配られた2枚のカードが同じ数字だった場合、カードを分けることができます。
これがスプリットのアクション。
分けたカードにはそれぞれ同額のチップを賭けなければいけません。
1人で2試合することができる、という状態になります。
例えば10ドル賭けている時にAが2枚配られたら、Aを分けてそれぞれに10ドルを賭けます。(20ドル賭けている状態)
そしてそれぞれに新たにカードが配られ、それぞれでディーラーと勝負します。
Aは11点と数えられるので、次にテンカードが来ると21点!
とても強いカードになるので、Aが2枚配られたらラッキー。
ぜひスプリットしましょう!
今賭けている金額と同額を横に置いて、指でVサインを作れば「スプリット」の意味になります。
ただし5・5の場合だけ、スプリットもダブルダウンも両方可能性がありますので、明確にスプリットと口に出した方が確実です。
サレンダー(Surrender)
賭け金を半分払う代わりに、ゲームから降りること。
ただし、サレンダーは最初に配られたカード2枚の時にしか使うことができません。
負けると全額失うので、半額手元に残して次のゲームに備えたい、という場合に使います。
勝つ自信がない時はサレンダーを使いましょう。
ただし、テーブルによってはサレンダーができないところもあります。
サレンダーをやってみて断られたら諦めましょう。
指1本でテーブルに弧を描く(虹を描くイメージ)動きをすれば「サレンダー」の意味になります。
ブラックジャック(BlackJack)

最初の2枚がA+10、J、Q、Kで構成される、21点のこと。
カードを追加して合計点数21になったものは、ブラックジャックとは言いません。
- プレイヤーがブラックジャックで勝利すれば、1.5倍の配当
- ディーラーが「ブラックジャック」、プレイヤーが「ブラックジャック」の場合、引き分け
- 合計点数21点vsブラックジャックでは、ブラックジャックの勝利
インシュアランス(Insurance)

ディーラーの1枚目のカードがAだった場合、裏向いているカードがテンカードであればこの場でディーラーのブラックジャックが確定します。
ディーラーがブラックジャックだった場合、プレイヤーは全員負け。
ブラックジャック負けを回避するための保険が、インシュアランスです。

自分が賭けている金額に対して、半額分を保険金としてインシュアランスの場所に置きます。
例えば、1ドル賭けていればインシュアランス代は0.5ドル(合計1.5ドル使用)。
そしてディーラーがプレイヤーに見えないように裏向きのカードを確認します。
もしディーラーがブラックジャックだった場合:
すべての賭け金は没収されますが、インシュアランスに対して2倍の配当が付きます。(結果プラマイゼロ)
もしディーラーがブラックジャックじゃなかった場合:
インシュランスに賭けたチップは没収されます(0.5ドルマイナス)が、引き続きディーラーと勝負をします。
勝っていれば等倍の配当がもらえますし、負けると賭け金は没収されます。
勝負に勝った場合、インシュランス分はマイナスになっているので結果は半額勝ち。
イーブンマネー(Even money)
自分がブラックジャックになった時、1.5倍の配当ではなく等倍の配当をもらうこと。
自分がブラックジャックだった場合、通常なら1.5倍の配当がもらえます。
しかし、ディーラーもブラックジャックになった場合、結果は引き分けに。
引き分けになると配当がもらえませんので、ディーラーの1枚目のカードでAが出た時点で、イーブンマネーを選択すれば等倍配当をもらうことができます。
もちろん、イーブンマネーを選択せずに、ディーラーがブラックジャックでなければ1.5倍の配当がもらえます。
引き分けになるリスクを追って1.5倍配当を狙うか、安全策を取って等倍の配当を取るかを選べます。
アップカード(Up Card)

ディーラーに配られている2枚のカードのうち、1枚だけ表向いているカードのこと。
ソフトカード(Soft Card)

Aを含むカードの呼び方。
A+4だと「5」か「15」点になりますので、この場合の15点のことを「ソフトフィフティーン」という言い方をします。
バースト(Bust)

ブラックジャックのゲームにおいて、21を超えることをバーストと呼びます。
プレイヤーはバーストした時点で負け。
ブラックジャックで勝率を上げる方法

ブラックジャックはカジノゲームの中で、唯一攻略法があるゲームと言われています。
それは、ディーラーのアップカードが何点の時に、自分がどのアクションをすれば一番勝率が高いのかを数学的に証明されているから。
その証明が、ベーシックストラテジーと言います。
また、どのカードがすでに使われているかをカウントすることで、残ったカードを予想しアクションを選択するカウンティングという方法もあります。
ベーシックストラテジーを覚える

S | ステイ(スタンド) |
---|---|
H | ヒット |
D | ダブルダウン |
P | スプリット |
R | サレンダー(サレンダー不可の場合はヒット) |
ベーシックストラテジーでは、ディーラーのアップカードが何点の時に、自分のカードが何点ならどのアクションを取るのが最適なのかを見ます。

例えばディーラーのアップカードが「8」で、プレイヤーのカードが「13」の場合。
交わる所に書いてあるアクションは「H」。
この条件下で一番勝率が良いアクションは「ヒット」ということになります!
ベーシックストラテジーを覚えておくと、ブラックジャックでの勝率が確実に上がります。
こちらの表はコピーしても構いませんが、ベーシックストラテジーをコピーした物や画面をカジノテーブルで見るのは禁止。
全部覚えるのは難しい・・・という人は、3つのポイントだけ覚えておきましょう!
- ディーラーのアップカード6は弱い(プレイヤーは無理してヒットしない)
- 自分のカード合計点数16は弱いため、ディーラーが9〜Aの時はサレンダー推奨
- 17以上はヒットしない
ディーラーのアップカード6は弱い

ディーラーのアップカード6は、ブラックジャックの中で一番弱い手になります。
なぜなら、アップカード6から2枚目に10のカードを引いても16、ディーラーは17以上になるまでカードを引く必要があるから。
16からカードを引いて、6以上のカードが出た時点でディーラーは負けになります。
つまり、ディーラーのアップカードが6なら、自分のカード合計点数が12や13など低い数字であってもスタンドが正解。
カードを引きたくなる気持ちも分かりますが、せっかくディーラーがバーストしてくれる可能性があるのに、自分が先にバーストしてしまうともったいないですよ!
自分のカード合計点数16は弱いため、ディーラーが9〜Aの時はサレンダー推奨

16から追加でカード引いて、6以上のカードが出た時点でバースト。
プレイヤーが16でスタンドしたとしても、ディーラーが17なら負けです。
つまり、「16」はヒットするのもリスクがある、スタンドしても負ける確率が高い、という一番厳しい数字になります。
ディーラーのアップカードが10で、プレイヤーが16なら絶対サレンダー!
17以上はヒットしない

17からのヒットは、引けるカードが1〜4の4種類のみ。バーストする可能性の方が圧倒的に高くなります。

無理な勝負をするより、引き分けに持ち込める可能性にかけましょう。

ディーラーがバーストしてくれれば、生き残っている自分は勝ちです。
カウンティングをする
ブラックジャックの攻略法の一つ、カウンティング。
今までにどのカードが何枚出たのかを数えることにより、まだ出ていないカードを予測するという方法です。
ですが、すべてのカードを覚える訳ではありません。

A、10、J、Q、Kは「-1」

7、8、9は「0」

2、3、4、5、6は「+1」
と、3種類の方法で計算します。

例えば上記のゲームの場合。
場に出たカードはプレイヤーのカード「5,8,4」ディーラーのカード「8,2,6,8」
先ほどの計算方法で計算すると「5,8,4」=「+1+0+1」「8,2,6,8」=「+0+1+1+0」
つまり+4になりましたね。
カウンティングの結果マイナスに偏っている場合
Aやテンカードがたくさん出てしまっている状態です。
つまり現状ではAやテンカードを引く確率が低いので、ダブルダウンを避けましょう。
ディーラーもバーストしにくくなっています。
賭け金は控えめにするのがおすすめ。
カウンティングの結果プラスに偏っている場合
Aやテンカードが多く残っている状態です。
積極的にダブルダウンやヒットをしましょう。
ブラックジャックが配られる可能性も高まっているので、賭け金自体を上げるのもおすすめ。
上記の例(+4)ではプラスに偏っているという状態なので、次のゲームではテンカードが出る可能性が高くなりました。
ランドカジノでカウンティングしているのが見つかると出禁になる可能性があります!
まったく分からないように頭の中で計算できる人以外は、止めておきましょう。
ブラックジャックは初心者でも取り組みやすいゲーム

ブラックジャックはゲーム性も分かりやすく、初心者でも取り組みやすいゲーム。
テーブルに付いているプレイヤーは全員仲間なので、全員でディーラーを倒すという目的があります。
中には自分の隣の人に「俺が引きたかったカードを引いた!」と文句言う人もいるかもしれませんが、それは無視して大丈夫(「ごめんね〜」と返しておくくらいでOK)。
一番左端の人が一番最後にアクションするため、ディーラーが引くカードの内容を左右すると考える人も多いです。
ブラックジャック初心者は、なるべく左端には座らないようにしましょう。
ブラックジャックのハウスエッジ(控除率)は0.4〜0.6%(ベーシックストラテジー通りにプレイした場合)
カジノゲームの中でも、特に勝ちやすいゲームです。
ブラックジャックのないカジノはないくらいメジャーなゲームなので、カジノデビューしようと思っている方はぜひ覚えてください!
ビギナーズボーナスあり